志望動機のNGワード7選:説得力UPのためのポイントも解説

履歴書の志望動機は、応募先を希望した理由や自分の強みをアピールするための重要な項目です。

採用担当者によい印象を与えられる志望動機を作成できれば、書類選考が通りやすくなるでしょう。

しかし、志望動機に書くべきではないNGワードも存在します。

今回の記事では、志望動機のNGワードや優れた志望動機を書くポイントについてまとめました。

就活生や転職希望の方は、ぜひこの記事を参考にしてください。

履歴書の志望動機のNGワード例

履歴書の志望動機に書くべきではないNGワードを紹介します。

履歴書の志望動機・自己PRに限らず、面接でも以下のような言葉の使用は避けましょう。

NGワード1:「貴社の企業理念に感銘を受け」

「貴社の企業理念に感銘を受けて」という言葉は多くの方が志望動機に活用するフレーズであり、非常にありきたりな印象になります。

応募先の企業理念に魅力を感じる・共感することはよいのですが、より掘り下げた志望動機を考えるべきでしょう。

例えば「貴社の企業理念にある〇〇〇〇は、私のビジネスに対する考え方と一致しています。私は前職でも〇〇を意識しながら業務に取り組み、(自分の経歴をアピールする)」このような書き方であれば、自分が応募先の企業理念にマッチした人材であり、すでに実績も残している事実を伝えられます。

応募先の企業理念をベースとして、オリジナルなアピールができるようにしてください。

NGワード2:「貴社の知名度の高さに惹かれて」

応募先の知名度の高さを志望動機にしてはいけません。

就活または転職活動時に応募先の知名度を意識することは当然ですが、「知名度が高ければどこでもよかったのではないか」という印象を持たれる可能性があります。

応募先は数ある企業の中で自社に応募した理由を知りたいと考えており、知名度の高さは納得できる理由に該当しないのです。

知名度が高いという点が応募の決め手だとしても、知名度については志望動機に書かないようにしてください

NGワード3:「貴社の福利厚生に魅力を感じ」

誰もが福利厚生が魅力的な企業で働きたいと考えるものですが、福利厚生をメインの志望動機にすることは避けてください。

福利厚生が志望動機の応募者は、応募先の理念や目指す方向性ではなく福利厚生のみに惹かれていると感じられてしまう可能性があるためです。

「福利厚生目当て」という印象の社員を優先して採用したいと考える採用担当者はいないでしょう。

福利厚生について志望動機で触れる場合には、「貴社は福利厚生が高い企業として有名なため、貴社について調べていく中で〇〇に対する取り組みに魅力を感じました」などと、応募先の企業を知るきっかけとしての表現に留めましょう。

NGワード4:「社会に役立つ仕事がしたい」

「社会に役立つ仕事がしたい」という志望動機は漠然としているため、採用担当者の印象に残りにくくなります。

なぜなら、世の中には社会の役に立つ仕事が数え切れないほど存在するためです。特に競合他社との差別化はできません。

社会への貢献を志望動機として使いたい場合には、「貴社の〇〇業務をすることで、社会に〇〇な利益をもたらしたいです」のような具体的な説明ができるとよいでしょう。

NGワード5:「成長させていただきたい」

「成長させていただきたい」という気持ちで新しい企業に入社することは悪いものではありませんが、他社に自分の成長を委ねている印象になります。

企業が存在する目的は、人材育成ではなく利益の獲得です。

もちろん人材育成も企業の重要な取り組みの一つではありますが、「成長したい」という志望動機は受け身の姿勢だと感じられてしまうでしょう。

現段階ではスキル不足であると考えている方が使いやすい例文としては、「入社後には業務を通して〇〇のスキルを獲得し、貴社の履歴に貢献したい」など、応募先で成長をした上で何がしたいのかを明らかにしてください

NGワード6:「将来起業したい」

独立を目指して就活・転職活動をしている方でも、基本的には「将来起業したい」という志望動機は使うべきではありません

企業は採用活動と人材教育に多くのコストや労力をかけています。

そのため、入社後に短期間で退職する可能性がある人材の採用は避けたいと考えるものです。

ただし、現在では起業や独立を推奨する企業も増えています。

起業・独立を応援する社風がある企業に応募する際には、履歴書の志望動機で自分の意思をアピールするとよいでしょう。

NGワード7:「自分の経験で貴社の課題を解決したい」

自己評価の高さは悪いことではありませんが、過度な実力アピールは避けるべきです。

「自分の経験で貴社の課題を解決したい」「貴社には自分のスキルが必要です」のような表現は上から目線であり、採用担当者に悪い印象を与えてしまいます。

志望動機では自分の強みをアピールするべきですが、過大評価や尊大な態度だと感じられないように注意してください。

好印象を与える履歴書の志望動機の書き方は、こちらの記事を参考にしてください。

履歴書の志望動機の書き方:好印象を与えるコツや例文も紹介

履歴書の志望動機を作成する際の注意点

履歴書の志望動機を作成する際には、以下の点に注意してください。

次のポイントを理解していれば、先ほど紹介したようなNGワードを履歴書に書くような問題は起こりにくいでしょう。

①抽象的な表現は避ける

履歴書の志望動機では、限られたスペースで、読む相手を納得させる文章に仕上げなければなりません。
そのため、説得力に欠ける抽象的な表現は避けてください。

「社会の役に立ちたい」「人の役に立つ仕事がしたい」などの抽象的な表現では、数ある企業の中から応募先で働きたいと考えている理由が明確になりません。

誰が読んでも、応募先を志望した理由が分かる具体的な内容を考えましょう。

②待遇面・条件を志望動機のメインにしない

履歴書の志望動機で、待遇面や条件をメインに話を進めてはいけません。

自分の勤め先を探す時に、給与・福利厚生・残業時間などの待遇や条件を重要視することは当たり前の行動ですが、志望動機には別の理由を用意するべきでしょう。

待遇面・条件がメインの志望動機は、企業に対する思い入れが感じられません。
そのため、採用担当者は「条件や待遇がよければどの企業でもよいのだろう」と考えて、意欲が低い応募者だと判断してしまう可能性があります。

③受け身の姿勢は避ける

勤勉な姿勢や謙虚さをアピールしたいと考えた結果、受け身の姿勢という印象にならないように注意してください。

「学びたい」「経験したい」「成長したい」などの言葉は前向きなイメージですが、採用の場では受け身だと捉われる可能性があります。

人材育成は利益獲得のための過程にあるもので、企業が目指すゴールではない点を理解しておきましょう。

説得力のある志望動機を作成するためには企業研究が大切

説得力がある志望動機を作成するためには、十分な情報収集と企業研究が必要です。

応募先への理解が不足していると、自分がなぜ応募先で働きたいと考えているのかが明らかになりません。

応募先の情報はインターネットでの収集の他に、実際に応募先の商材を使用してみる・店舗に足を運んでみるなどの方法も有効です。

応募先についてより深く理解するほど、説得力がある志望動機が作成できます。

また、競合他社との比較も行えば、異なる視点から応募先の強みを探し出せるでしょう。

応募先についての情報収集や企業研究が済んだ後は、応募先で自分が何をしたいのか・応募先であるからこそできることは何かを考えて内容をまとめましょう。

まとめ

履歴書の志望動機は、採用担当者に「応募の理由」を明確に伝えるためにある重要な項目です。

採用担当者が納得できる志望動機と、自分の強みをアピールできる内容を組み合わせれば、印象に残る履歴書に仕上がるでしょう。

この記事を参考に、優れた志望動機が作成できるようにしてください。

また、志望動機の作成に苦手意識がある方は、以下のような志望動機作成ツールを活用するのもおすすめです。

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