パソコンでの履歴書作成が一般的になった今では、家にパソコンがない場合の履歴書作成方法に悩む方が増えています。
結論から言えば、家にパソコンがない状態でも手書きやスマホの履歴書作成ツールを活用するなどの手段で、履歴書を含む応募書類を作れます。
今回の記事では、家にパソコンがないケースの履歴書作成の方法や手書きの履歴書のデメリットについてまとめました。
家にパソコンがない場合の履歴書を作る方法
家にパソコンがない場合には、手書きまたはスマホの履歴書作成ツールを使うことで履歴書が作れます。
この章では、それぞれの履歴書作成方法について説明します。
手書き
パソコンでの履歴書作成が一般的になる前までは、履歴書は手書きで作成するものでした。
現在でも、文具店やコンビニエンスストアで手書き用の履歴書用紙が販売されています。
しかし、履歴書を手書きで作る場合は、書き損じが許されないため十分な時間を用意する必要があるでしょう。
履歴書を手書きで書く際には、次のポイントを意識してください。
・自分の学歴・職歴に適した書式の履歴書用紙を選ぶ
・0.5〜0.7mmの黒のボールペンを使用して文字を丁寧に書く
・摩擦で文字が消えるペンや修正液を使ってはいけない
応募先からメールで履歴書を送付するように指示されているケースでは、手書きした履歴書をスキャンしてPDFデータに変換してから送ります。
スマホの履歴書作成ツール
スマホの履歴書作成ツールを活用すれば、パソコンがない方でも手書き以外で履歴書を作成できます。
例えば、WEB上で履歴書作成が完結するキャリレコでは、アプリをインストールする手間がかからず、スマホブラウザのみで履歴書を作れます。
質問に答えていくことで履歴書の項目が埋められ、完成した履歴書は直接コンビニで印刷できます。
他にもヤギッシュやDodaなど、様々な会社が履歴書作成サービスを公開されているので、ぜひチェックしてみてください。
パソコンを借りられる場所4選
家にパソコンがない方は、パソコンを借りて履歴書を作るという選択肢もあります。
次のような施設では、パソコンを有料または無料で使用できるのです。
ただし、自分専用のパソコン以外で履歴書を作成する場合には、個人情報の扱いに十分注意しましょう。
ハローワーク
ハローワークには求職者用のパソコンが用意されており、手続きをすれば無料で使わせてもらえます。
使用時のルールやデータの持ち出し方法は施設により異なるため、最寄りのハローワークに問い合わせてみるとよいでしょう。
また、ハローワークのパソコンではハローワークに登録されている求人情報も検索できます。
ネットカフェ
ネットカフェでは時間料金を支払うことで、パソコンとインターネットが利用できます。
個室や半個室を選択可能な店舗も増えているため、自宅にいるような落ち着いた空間で履歴書を作れるでしょう。
また、大半のネットカフェはドリンクや軽食もサービス料に含まれているだけでなく、土日祝日はもちろん深夜も営業しています。
自宅のパソコンのように、自分の空いた時間を活用して履歴書を作れると言えるでしょう。
シェアオフィスやコワーキングスペース
シェアオフィスやコワーキングスペースとは、主にフリーランスやリモートワークの方が仕事をするために用意されたオフィスを指しており、一つのオフィス空間を複数の利用者で使います。
多くの施設はアクセスがよい場所にあるだけでなく、パソコンを含むビジネスに必要な設備が整っています。
他の利用者も仕事や静かに作業をするために集まっていることから、落ち着いた空間で集中して履歴書を作れるでしょう。
パソコンのレンタルサービス
自宅でパソコンを使いたい・近隣に便利な施設がないという方は、パソコンのレンタルサービスを活用して履歴書を作るという手もあります。
パソコンのレンタルサービスでは最短1日からパソコンを借りられるため、自分の用途に合わせてレンタル期間を設定できるでしょう。
特に面接がオンラインで行われるケースでは、自宅で履歴書作成から面接まで済ませたいと考える方が多いようです。
パソコンのレンタルにかかる費用は、選択するサービスによって異なります。
履歴書を手書きで作成するデメリット
手書きならパソコンがなくても履歴書を作成できます。
しかし、手書きの履歴書作成にはいくつかのデメリットがあることを知っておきましょう。
デメリット1 時間がかかる
手書きの履歴書作成には多くの時間が必要です。
丁寧に文字を書く・間違いがあったら書き直す作業により、1枚の履歴書を書くために何時間もかかってしまうケースも珍しくありません。
もちろん、パソコンを借りるためにも一定の手間がかかりますが、複数の応募先に対して履歴書を作る場合には手書きの方が、作業量が多いと感じるでしょう。
デメリット2 複製できない
一般的に、転職活動では一社ではなく複数の企業に応募するものです。
その際、データで作成した履歴書は複製して氏名や住所などの情報を再利用できますが、手書きの履歴書は全ての項目を一から書き直さなければいけません。
応募する企業が多いほど、履歴書作成にかかる労力も増えると言えるでしょう。
ただし、パソコンで作成した履歴書も、全て同じ内容のまま複数の企業に活用することはおすすめできません。
応募先の企業に合わせて志望動機や自己PRを考えてください。
よくある質問
最後に、パソコンがない場合の履歴書作成について、よくある質問をまとめました。
疑問点をクリアにしてから、応募書類を作れるようにしましょう。
スマホで作成した履歴書は落ちやすい?
スマホで作成した履歴書は手軽な印象があり、落ちやすいのでは?と不安を感じる方もいるようです。
しかし、優れた履歴書作成ツールが流通している現在では、スマホで作成した履歴書・パソコンで作成した履歴書を見分けることは困難です。
「スマホで作成した履歴書だから」という理由で採用を逃す心配はいらないと言ってよいでしょう。
ただし、パソコンやスマホで作成した履歴書よりも手書きの履歴書の方が丁寧だと感じる採用担当者もいます。
特に業務上手書きの作業が存在する企業や人柄が重要視される新卒採用では、手書きの履歴書が高評価になるケースが多いようです。
Web面接はパソコンで受ける必要がある?
面接がWebで実施される場合、スマホで面接を受けてよいのか迷う方は多いです。
結論から言えば、企業から指定がない限りWeb面接をスマホで受けることに問題はありません。
ただし、画面の映り方や相手に与える印象を考えると、スマホよりもパソコンの方がWeb面接に適したデバイスだと言えます。
自宅にパソコンがない方は、可能であればパソコンレンタルサービスやWeb面接に適したレンタル個室・パソコンのサービスを活用するべきでしょう。
スマホのみで転職活動は可能?
スマホがあれば、求人情報の検索や履歴書作成ツールを使用した履歴書作成も進められます。
さらに、この記事で紹介したようなサービスの活用によりパソコンを借りることも難しくありません。
そのため、スマホのみでの転職活動は可能であると考えましょう。
スマホで作った履歴書を印刷するには?
スマホの履歴書作成ツールは、作成した履歴書をコンビニなどで印刷できる機能を搭載しています。
例えば履歴書作成ツールキャリレコの場合には、履歴書作成後の画面で「コンビニ印刷」が選択できます。
その後、コンビニ印刷(ネットプリント)用の番号が発行されるため、コンビニのマルチコピー機で番号を入力して履歴書を印刷しましょう。
また、PDFファイルをダウンロードして印刷する方法も選べます。