「面接官に履歴書を手渡しする際、封筒に入れずクリアファイルに挟むだけでいい？」
「手渡しする時はクリアファイルから出す？」
面接に履歴書を持参するよう指示があった場合、以上のような疑問を抱く人もいるでしょう。
この記事では、履歴書を手渡しする際のマナーについて解説していきます。
履歴書を手渡しする場合、クリアファイルに挟むだけでOK？
履歴書を手渡しする場合、封筒に入れて渡すのがマナーです。
つまり、封筒に入れず、クリアファイルに挟んだ状態で渡すと非常識だと捉えられる可能性があります。
というのも、履歴書は必ずしも直接面接官に渡せるわけではないためです。会社の受付に提出するよう指示される場合もあります。
その場合、面接官の手に渡るまで、クリアファイルに入れただけの履歴書は、複数人を介する可能性があります。すると、自身の個人情報が見られる可能性を否定できません。
企業は、個人情報を厳重に取り扱っています。
個人情報を見せる行為は、社会人としてマナーに欠ける人と見なされるかもしれません。自社に相応しくない人材と捉えられる恐れもあるでしょう。
すると、採用に不利にはたらく可能性があります。
個人情報を厳重に扱える人であることをアピールするために、手渡しだとしても、履歴書をクリアファイルだけでなく、封筒に入れて面接会場に持参しましょう。
履歴書を持参する際のマナー
履歴書を手渡しする場合、クリアファイルに挟むだけではマナー違反であることを前述しました。では、どのように封入するのがマナーなのでしょうか。
以下で詳細を解説します。
クリアファイルに挟む
まず、持参する際に履歴書が折れたり、雨で濡れたりすることを防ぐために、履歴書をクリアファイルに挟みます。クリアファイルは色や、柄がついていない無色透明のタイプを選びましょう。
そうすることで面接官は、ファイルから出さなくても履歴書に目を通すことができます。
また、履歴書は基本A4サイズまたはB5サイズですので、クリアファイルはA4サイズを使用するといいでしょう。
封筒に入れる
履歴書をクリアファイルに挟んだら、それを封筒に入れましょう。
前述した通り、履歴書は個人情報が記載されている書類ですので、見えないように封筒に入れて持参しましょう。
また、面接官は履歴書をクリアファイルに挟んだ状態で保管する可能性が高いです。そのことを踏まえて、履歴書を持参する際にはクリアファイルを傷付けないように、封筒に入れましょう。
角形2号（240mm×332mm）の封筒を使用しましょう。角形2号は、A4サイズのクリアファイルを折らずに余裕をもって封入できるサイズです。
履歴書を折らなければ入らないサイズの封筒は使用しないようにしましょう。履歴書に折り目が付くと面接官が読みづらくなってしまうためです。
封筒に宛名を記載する
封筒の正面の左下に赤ペンで「履歴書在中」と記載します。次に、封筒の裏面の左下に郵便番号・住所・氏名を記載します。
これは、面接官が履歴書入りの封筒を受け取った場合に、中身を見なくても誰のものか把握しやすくするためです。
しかし、住所は個人情報です。気になる場合は氏名のみ記入しましょう。
「これで完璧！履歴書の封筒の書き方｜手渡し・郵送の場合を分けて解説」で履歴書を手渡しする際の封筒の書き方を紹介しています。併せて参考にしてみてください。
送付状は必要ない
履歴書を郵送する場合は、封筒に送付状も入れます。
ですが、手渡しの場合は履歴書を渡す際に挨拶ができるため、送付状は必要ありません。
【面接官に渡す場合】履歴書はクリアファイルに挟んだ状態で渡す
履歴書を面接官に手渡しする場合は、履歴書を封筒から出し、クリアファイルに挟んだ状態で渡しましょう。
そうすることによって、応募者が履歴書を丁寧に扱っているという印象を与えることができるためです。
また、渡す際は、封筒をクリアファイルの下に重ねて両手で持ち、面接官が読みやすい向きで渡しましょう。
「こちら、持参した履歴書です。本日はよろしくお願いいたします。」と一言添えて、お辞儀をしながら履歴書を渡すと、好印象を得られるでしょう。
【受付に渡す場合】履歴書は封筒に入れたまま渡す
企業によっては、履歴書を面接官ではなく、受付に提出する場合があります。
その場合、履歴書は封筒に入れたまま渡しましょう。
そうすることによって、履歴書が採用担当者に届くまでに汚れたり、折れたりしないためです。
また、渡す際は履歴書が入った封筒を両手で持ち、受付の方が読みやすい向きで渡しましょう。
受付のような、採用担当者ではない社員には気が抜けてフランクに接してしまう応募者もいるでしょう。
しかし、いつどこでマナーを見られているか分かりません。
ですので、誰に対しても気を抜かずに礼儀を持って接しましょう。
履歴書を持参する際の注意点
履歴書は、クリアファイルだけでなく、さらに封筒に入れて持参することがマナーであると前述しました。しかし、実際に持ち運ぶ際に汚れたり、折れたりする可能性があります。ですので以下で、履歴書を持参する際の注意点について解説します。
予備の封筒を持っていく
履歴書を持参する際、角が折れてしまったり、しわがついたりする可能性があります。ですので、履歴書の封筒を持参用と提出用の2枚用意して持っていきましょう。
封筒の封は閉じない
履歴書を入れた封筒は、封を閉じずに開けた状態にしておきましょう。
そうすることにより、面接官は封筒の封を開ける手間を省けます。
雨の日はビニール袋に入れる
雨の日は、履歴書が濡れてしまう可能性があります。たとえカバンの中に入れていても、カバンを開けたときに雨が入るなど、少し濡れてしまう可能性があります。
ですので、雨の日に履歴書を持参する場合、履歴書と提出用の封筒をビニール袋に入れ、カバンに入れましょう。
さいごに
この記事では履歴書を手渡しする際の、クリアファイルや封筒のマナーについて紹介しました。
履歴書を提出する際にクリアファイルに挟むだけでは非常識だと思われてしまう可能性があります。ですので、クリアファイルに挟んだ履歴書を、さらに封筒に入れて持参できるようにしましょう。
