履歴書写真の基本ルールとは?撮影方法からNG例まで徹底解説!

履歴書の書き方だけでなく履歴書写真にも、実は暗黙の了解のようなルールがあるのはご存知でしょうか。
あくまでも一般常識として認知されており明文化はされていないため、知らない人はずっと履歴書写真のルールを知らないままになりかねません。

本記事では履歴書写真の基本的なルールやより良い写真撮影について、細かく紹介しています。履歴書写真で最高の自分をアピールしたい人は、ぜひ記事内容をご確認ください。

履歴書写真の重要性

履歴書に添付する証明写真は、選考の半分を決めてしまうほどに重要な要素です。
応募先企業の採用担当者は、最初に目にする証明写真の服装や身だしなみを見て、応募者の人となりを判断するためです。
就職活動にふさわしい服装や身だしなみは証明写真の撮影において最低限、守るべきことです。特に接客や営業では身だしなみは重要視されます。

また、指定された適切なサイズの証明写真を添付して、隙のない完成度をアピールすることも忘れてはいけません。指定されたフォーマットを守れなければだらしない印象を与えてしまいます。
応募先企業は提出された履歴書を通して、応募者のビジネスマインドを推し量っていることを忘れないようにしましょう。

履歴書写真の基本ルール

履歴書写真を作成するときの基本的な9のルールを紹介します。

  • サイズは縦40mm×横30mm
  • 期限は撮影から3カ月以内のもの
  • 裏面に名前をフルネームで書いておく
  • 背景色は白・青・グレー
  • ジャケット・シャツを着用する
  • 前髪は目にかからないようにする
  • 口角を上げる
  • 帽子やサングラスは外す
  • 正面のアングルから撮影する

サイズは縦40mm×横30mm

履歴書の証明写真の規定サイズは、縦40mm×横30mmです。
スピード写真やスタジオ撮影、コンビニでのプリントアウトでは、履歴書用のサイズが選択できるため、正しく選んでおけば間違いないでしょう。
規定サイズよりも小さい、または大きすぎるなどずさんな貼り付けは厳禁です。応募先企業へ悪い印象を与えてしまいます。

期限は撮影から3カ月以内のもの

履歴書に添付する証明写真について、明確な期日や有効期限が設定されていないケースがありますが、基本的には3ヶ月以内の写真を使うようにしましょう。
本人だと認識しにくいと、証明写真の意味がなくなってしまいます。

裏面に名前をフルネームで書いておく

写真が剥がれたときに誰のものかすぐにわかるように、裏面に名前をフルネームで書きます
消えてしまうと意味がないので、油性のボールペンか細いマジックを使って書くと良いでしょう。

何気ないところにも配慮が行き届いている、というアピールに効果的です。一手間が明暗を分ける可能性もありますので、手間にはなりますが書いておきましょう。

背景色は白・青・グレー

証明写真の背景には、無駄なものが写り込まないようにしましょう。スピード写真やスタジオ撮影では元々背景が用意されているので気にする必要はありません。

背景は白・青・グレーの3つが用意されていることが多いです。白は明るく新鮮な印象を与えます。青は表情がわかりやすく、グレーは落ち着いた印象です。
迷う場合は白を選ぶと良いでしょう。

ジャケット・シャツを着用する

ビジネスシーンでの正装はジャケット着用の姿です。証明写真ではジャケットを着用している状態で撮影しましょう
夏は半袖シャツを着用したくなりますが、証明写真の撮影や面接時は夏でもジャケット着用が基本です。
相手に促された場合は、空気感に合わせて脱ぐこともできます。

前髪は目にかからないようにする

前髪が目にかかっていないか、撮影前にチェックしましょう。前髪が長すぎると清潔感を欠いてしまいます。また、ナチュラルな表情も伝わりにくくなります。
好印象を伝えにくくなるため、髪型には気を遣いたいところです。

口角を上げる

口角を上げるとは、歯を見せない程度に笑うことを言います。真顔でも良いのですが、わずかに微笑んでいる方が応募先企業へ与える印象はよくなります。
笑っていると逆に良い印象を与えません。微笑んでいる程度に抑える点がポイントです。難しく感じるようであれば真顔でも問題ありません。

帽子やサングラスは外す

帽子やサングラスをつけた状態の写真は、証明写真に使えません。帽子なしで、目線がはっきりわかるように意識しましょう。
本人を確認する必要があるため、カツラをつけている人は撮影の時ははずして、ありのままの状態を撮影するようにしましょう。

正面のアングルから撮影する

スナップ写真やプリクラを撮るときのように、ラフなスタイルで撮影された写真は証明写真には使えません。
正面を向いて、顔全体がはっきりわかるように心がけて撮影しましょう。

履歴書写真の撮影方法

主な証明写真の撮影方法を3つ、紹介します。

  • 自撮り+アプリ加工
  • スピード写真(自動証明写真機)
  • 写真館・スタジオ

自撮り+アプリ加工

以前の証明写真撮影方法は、スピード写真かスタジオ撮影の2つでしたが、最近ではアプリでも証明写真を撮影できるようになりました。履歴書写真用のアプリもリリースされており、三脚とスマホがあれば見栄えの良い写真が撮影できます。
撮影後はアプリで画像を加工することも可能です。

スマホを使った撮影では、三脚で固定するか誰かに撮影してもらうのが望ましいです。カメラを固定せずに自分で撮影すると腕が映り込んだり、肩の位置がズレたりしてしまいます。
接近しすぎるとレンズの収差によって画像が歪んでしまうため、離れた場所から腰のあたりまで撮影し、後ほどトリミングにて整えると自然な画像になります。

写真のクオリティはスピード写真やスタジオ写真に比べて劣ってしまいますので、できればアプリでの撮影は避けた方が良いです。

スピード写真(自動証明写真機)

昔からある街角のスピード写真です。撮影からプリントアウトまで10分もかからず完了します。予約もなく多くの場合、順番待ちすることなく利用できます。仮に利用中だったとしても、探せばどこかに設置してある利便性の高さもメリットです。
以前に比べると写真の品質は向上しており、肌を綺麗に見せる美肌補正機能を搭載した機械もあります。

簡易的な写真でもよければスピード写真でもかまいませんが、自分の顔をよりよくしっかり撮影したい場合、写真館かスタジオ撮影の方が良いでしょう。

写真館・スタジオ

品質の高さを求める場合、写真館で撮影しましょう。費用は割高ですが、高い撮影技術と機材の充実によって高品質な撮影ができます。
表情や髪型、服装についてのアドバイスをもらえる点も見逃せないポイントです。

表情が硬くなりがちな人でも安心です。多くの写真館では、自然な表情を引き出すために、会話で雰囲気を和らげてくれます。加工や補正サービスを受け付けているところも多いため、より良い写真に仕上がるでしょう。
費用が高い点はデメリットですが、品質にこだわる場合は写真館やスタジオを選択すると良いでしょう。

履歴書写真のOK例・NG例

履歴書写真撮影時のOK例とNG例をそれぞれ紹介します。

OK例

髪型は前髪が目にかかっていない清潔感のあるスタイルで撮影しましょう。男性の場合は耳にかからない程度の短髪、女性の場合は長さに応じて適度にまとめているスタイルが望ましいです。
女性の場合、ナチュラルメイクを基本として健康的な印象を与えることも忘れてはいけません。

服装は基本、黒か紺のスーツを選びます。シャツは白で合わせて、ボタンはしっかり止めておきましょう。服装も清潔感を前面に押し出します。
姿勢は背筋をピンと伸ばし、画面に向かって口角をあげつつ、微笑んでいる表情で撮影にのぞみましょう。微笑んでいるときは歯を見せないよう注意します。

NG例

整えられておらず、長すぎる、明るすぎるなど、ラフな印象を与えてしまう髪型はNGです。女性の場合、濃いマスカラやアイライナーを使うと清潔感を損なってしまうため、気をつけましょう。
スーツを着用していない、アクセサリー類が目立つ身だしなみは証明写真に適していません。落ち着いた身だしなみを心がけましょう。

姿勢にも注意です。顎を引きすぎると上目遣いになってしまいます。また、角度のつきすぎや猫背など、注意すべきポイントは他にもあります。

履歴書写真撮影で失敗しないための対策

履歴書写真の撮影で失敗しないための対策を3つのポイントにて紹介します。

  • 髪型・メイク
  • 姿勢・表情
  • 服装

関連記事:【中途採用】履歴書の写真に適した服装とは?身だしなみのポイントを詳しく解説

髪型・メイク

男性の場合は、スーツ生地のハリ感やツヤに劣らないように髪はオイルやワックスを使って自然なツヤ出しを心がけると良いでしょう。
女性のまとめ髪は、結び目を耳より少し上にまとめるとこざっぱりした印象に仕上がります。ファンデーションは崩れやすい口元や目元には薄く塗りましょう。フレッシュな見た目に仕上げたい場合は、オレンジ系やコーラル系でまとめると良いでしょう。

姿勢・表情

真横から見たときに、耳と肩の位置が縦一直線に揃うよう意識すると、自然ときれいな姿勢になります。胸をはる、顎を引くだけでは硬い姿勢になってしまうため注意しましょう。
表情は、まず最大の笑顔を作った後に、口を閉じて微笑むとリラックスした表情に落ち着きます。
撮影の前には目薬で目のケアを行い、メガネをかけている人はレンズの掃除も忘れないようにしましょう。

服装

シャツの首周りやジャケットの肩がゆるゆるだとだらしなく見えてしまいます。撮影にはジャストサイズを選びましょう。
保守的な老舗企業の場合は濃い色、自由な社風のベンチャー企業では明るめのグレーなど、応募先企業に合わせてジャケットの色を変えるのもアリです。

ネクタイも同様に使い分けできますが、あまりに派手な色は避けておいた方が良いでしょう。ネイビーやブルーなど与えたい印象によって使い分けるのがおすすめです。
男女ともにジャケットのズレは目立つため、ボタンの位置は中心に揃えるように心がけましょう。

まとめ

履歴書写真の撮影は、身だしなみや姿勢など一般的に良いとされているスタイルに合わせるようにしましょう。履歴書写真を通じて、一般常識をどの程度知っているか、という点も見られています。その他、応募先企業が定めたルールがあればもれなく従うようにしましょう。
撮影方法は、アプリやスピード写真、スタジオや写真館での撮影があります。いくつかの企業へ応募する場合、品質やコスパの良さを考えるとスタジオや写真館での撮影が望ましいです。
最適な履歴書写真を撮影して、良い印象をアピールしましょう。

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