履歴書の学歴・職歴の書き方|基本からよくある疑問まで詳しく解説

履歴書の大部分を占める学歴・職歴は、採用担当者が応募者のこれまでの経験を知るために欠かせないチェックポイントであり、書き方に間違いがあると採用担当者に与える印象が悪くなってしまいます。

この記事では、履歴書の中でも学歴・職歴に関する基本的な書き方と、よくある疑問をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

学歴・職歴の書き方の基本

まずは学歴・職歴の基本の書き方を説明します。基本項目は必ず守るようにしましょう。

学歴・職歴の構成

履歴書の学歴・職歴の欄の一番上の行の中央に”学歴”と記載し、その下の行から学歴を書いていきます。

学歴を書き終えたら一行空けて行の中央に”職歴”と記載し、その下の行から職歴を書きます。職歴を記載した最後の行の下の行の右端に”以上”をつけて締め括ってください。

学歴・職歴
学歴
平成22〇〇高等学校 卒業
平成22〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
平成26〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業
職歴
平成26株式会社〇〇 入社 〇〇部〇〇課 在籍中
以上

履歴書全体で西暦と和暦を統一する

学歴と職歴に使用する年は西暦・和暦のどちらを使用しても構いませんが、履歴書全体で西暦と和暦が混在するのは読みにくく良くありません。履歴書枠外に記載する記載日、応募者の生年月日も含めて全ての年月日の表記方法を統一してください。

また、和暦の場合の年表記は漢数字ではなく算用数字の利用が一般的です。

和暦の場合”1年”は”元年”と記載する

和暦の場合、元号が変わった最初の年を「元年」と呼びます。履歴書は”1年”ではなく”元年”表記を使うようにし、元号の変更時期にも注意しましょう。

平成31年:2019年1月1日〜2019年4月30日
令和元年:2019年5月1日〜2019年12月31日
令和2年:2020年1月〜2021年12月31日

年月日は省略しない

履歴書では“2019年12月10日”を”2019/12/10″のような表記にしたり、令和を”R”と省略したりしてはいけません。

履歴書に限らず正式な書類でこのような省略表記は避けるべきです。

学歴の書き方でよくある疑問

ここからは、履歴書の学歴を書く際に多くの方が疑問に感じることをまとめました。

学歴はいつから書くべきか

学歴はいつから書けば良いのかという明確なルールはありません。一般的には新卒の方は中学校卒業から記載することが多いでしょう。転職の場合は義務教育を省いて高校卒業からの学歴を記載すれば、職歴が書ききれない問題を防げます。その後の学歴は入学・卒業両方の年月を記入してください。

学歴は学部名・学科名まで記載するべきか

学校名は省略せずに正式名称を用い、学部や学科も記載します。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成22〇〇高等学校 卒業
平成22〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
平成26〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業

学校を転校した場合

在学中の転校があった場合は、高校までの転校では”転入学”、大学以降の転校は”編入学”と記載します。具体的な書き方は下記の通りです。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成22〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
平成23□□大学□□学部□□学科 編入学
平成26□□大学□□学部□□学科 卒業

学校を留年・浪人・休学・中退した場合

学校を留年・浪人・休学・中退した場合の書き方は下記を参考にしてください。

留年・浪人

マイナスのイメージを強調することを避け、あえて履歴書に留年・浪人などを記載する必要はありません。入学までに1年空いている・卒業までに1年多くかかっているのであれば、採用担当者は履歴書から留年や浪人を察します。

休学

学校入学の下の行に、休学期間と休学理由を記載します。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成22〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
病気の治療に専念するため1年間休学(現在は完治しております)
平成27〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業

上記の例のように、体調を理由とした休学では現在の健康状態を不安視される可能性があるため、治療が完了している事実を必ず記載しましょう。

中退

学校中退は”○年○月 〇〇学校 途中退学”と完結に記載します。採用担当者に不安を持たれない前向きまたは不可抗力な理由がある場合は、途中退学の行もしくは下の行を使って説明してください。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成22〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
平成2310〇〇大学〇〇学部〇〇学科 経済的な事情により途中退学

上記の例以外にも、「留学で語学習得並びにボランティアの知見を深めるため途中退学」「進路志望変更のための途中退学」などの理由であれば記載しても構わないでしょう。

留学した場合

留学をした場合は留学方法によって書き方が変わります。

正規留学

正規留学の学歴は通常の学歴と同じように記載します。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成22アメリカ合衆国〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
平成27アメリカ合衆国〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業

交換留学

交換留学を経験した際には、学校の入学と卒業の間に交換留学の事実を記載しましょう。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成22〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学
平成23年9月~平成24年6月 アメリカ合衆国〇〇大学に交換留学
平成26〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業

短期留学や語学留学

長期休みや休暇を利用して短期留学をした場合は学歴欄を使用せず、自己PR欄などにその経験を記載すると良いです。留学の事実だけでなく留学経験から得たものを仕事にどう活かせるかを具体的に説明しましょう。

大学院入学・卒業の記載方法

大学院の学歴は他の学歴と少し違った記入方法になります。博士課程と修士課程のどちらを卒業したのかを必ず記載し、”卒業”ではなく”修了”という言葉を用いてください。

また、卒業した大学と同じ母体の大学院に進学した際も、大学院に改めて入るということで”入学”と記載します。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成26〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻修士課程 入学
平成28〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻修士課程 修了

博士課程を修了したものの博士号を取得しなかった場合の書き方は下記の通りです。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成28〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻博士課程 入学
平成30〇〇大学大学院〇〇学研究科〇〇学専攻博士課程 単位取得退学

職歴の書き方でよくある疑問

最後に、職歴記載時に多くの方が疑問に思う事をまとめました。

職歴が書ききれない場合

履歴書に用意された職歴の欄は限られていますが、職歴は全て記載することが原則であり、故意に省略すると経歴詐称を疑われてしまいます。年金の手続きなどで実際の職歴は入社後明らかになるため、必ず全て記載しましょう。

職歴が多く書ききれない場合は次のような工夫が有効です。

1社を一行に記載する

入社と退社を分けずに一行に記載すれば、職歴欄を節約出来ます。

【例】

学歴・職歴
職歴
平成26株式会社〇〇 入社 東京支社〇〇課配属 (平成30年3月 一身上の都合により退職)

所属部署名を省略する

会社名は学校名と同じように正式名称を用い株式会社や有限会社も省略してはいけませんが、一行に収まらない文字数になってしまう場合は所属部署を省略することが出来ます。

職歴欄が多い履歴書を使う

履歴書によって学歴・職歴に用意されている行数が変わります。少しでも職歴欄の多い履歴書を選ぶと良いでしょう。

直近の職歴以外を職務経歴書に記載する

それでも職歴が書ききれない時には、直近数社の職務経歴を履歴書に記載し、最後の行の下に一行開けて”大学卒業後〇年○月まで×社経験、詳細は職務経歴書に記載しております”などという説明を残した上で履歴書の職歴と同じフォーマットの職務経歴書を用意してください。

社内で部署異動や昇格を経験した場合の書き方

社内での部署異動や昇格経験は積極的にアピールするべきです。入社の次の行を使用し、異動や昇格の事実を記載しましょう。

【例】

学歴・職歴
職歴
平成26株式会社〇〇 入社 東京支社〇〇課配属
平成30〇〇課課長に昇進 〇〇業務に従事

職歴がない場合の書き方

職歴がない場合は職歴の欄を設けた上で”なし”と記載するか、職歴自体を設けず学歴のみを記載しても良いです。

退職予定や在籍中の書き方

転職の場合は現在の会社に在籍をしている状態で転職活動を行う方が多いです。履歴書には次のように記載しましょう。

【例】

学歴・職歴
職歴
平成26株式会社〇〇 入社 〇〇部〇〇課 在籍中
以上
学歴・職歴
職歴
平成26株式会社〇〇 入社 東京支社〇〇課配属
退職予定(〇年〇月〇日)
以上

退職予定日が決まっている場合は、上記のように職歴欄か本人希望欄のどちらかに記載しておきましょう。特に急募求人では退職予定日が決定していることがプラスになる可能性があります。

バイトやパートは職歴に記載するか

職歴に正規雇用ではないバイトやパートでの経験を記載するかは、状況によって変わります。本来1〜2ヶ月の短期アルバイトは職歴に記載しなくても良いですが、自分の経験としてアピールしたい場合や他の職歴がない時には書いた方が良いでしょう。

また、長期のアルバイト経験を記載しないと職歴と職歴の間に空白の期間が出来てしまうので、3ヶ月以上勤務したアルバイトは記載するべきです。同様に雇用保険に加入したアルバイトは、採用後の手続きでアルバイト先が分かるため、記載するようにしてください。

派遣社員の職歴の書き方

派遣社員としての職歴は派遣先と派遣元を記載する必要があり、直接雇用の際の職歴とは記載方法が変わります。派遣期間終了時の記載方法も覚えておきましょう。

【例】

学歴・職歴
職歴
平成26株式会社〇○より株式会社△△第一営業部に営業事務として派遣
平成29派遣期間満了につき退職

職歴に空白期間がある場合

職歴に空白の期間があるとブランクと捉えられ、採用担当者にマイナスのイメージを持たれてしまう恐れがあります。仕事をしていなかった期間に何を行っていたのか、仕事をしていなかった理由を説明し、マイナスイメージをプラスイメージに変えられると良いでしょう。

職歴の空白期間の説明には、前職退職と同じ行やその下の行を使用する方法があります。

【例】

学歴・職歴
職歴
平成26株式会社〇〇 入社 東京支社〇〇課配属
平成29父の介護のため退職(1年間在宅介護に専念しました)

就職後に学歴がある場合

就職後に会社を辞めて資格所得などを行った方は、学歴と職歴が混ざってしまいますが、その場合も基本的なフォーマットは変えずに学歴と職歴の両方の欄を使って状況を説明しましょう。

【例】

学歴・職歴
学歴
平成26〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業
平成29〇〇専門学校 入学
令和2 〇〇専門学校 卒業
職歴
平成26株式会社〇〇 入社 東京支社〇〇課配属
平成29一身上の都合により退職
以上

まとめ

履歴書の学歴・職歴の書き方やよくある質問を紹介しました。本文でも説明したように、故意でなかった場合でも履歴書の学歴や職歴に誤りがあると経歴詐称を疑われてしまう恐れがあり、採用担当者に与える印象も悪くなるでしょう。

正しい方法で履歴書を作成し、自信を持って希望の企業に自分をアピールしてください。

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